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2017/08/29(火)

肩の痛みの併発・・

カテゴリー:肩の痛み

 

腰痛で以外に多い肩の痛みの併発ついて考えていきたいと思います。

 

 

肩の痛みは肩の構造が複雑であるため

治療も困難であるケースが非常に多いと考えます。

 

 

よくある治療がアウターマッスルの筋緊張の緩和です。
アウターマッスルが優位であると考えられ、いわゆる
肩甲上腕リズムが崩れ動作時に痛みを引き起こすのではないかということに対する治療です。

 

 

しかしその痛みは本当にアウターマッスルが優位であるものでしょうか。

 

 

インナーマッスルを鍛えることで確かに肩甲骨に対する上腕骨の安定性を

上げることはできると思いますがそれが痛みの緩和になっているのかどうかは疑問です。

 

 

そこで考えて頂きたいのが筋膜です。
アームラインを考えるとそのヒントが見えてきます。

 

 

特にディープフロントアームラインがキーとなることが多いと
臨床で感じております。

 

 

ディープフロントアームラインは主として母子から
胸部前面までを安定させるラインです。

 

 

上半身の左右動作を制限または許可するものでもあると
いわれています。

 

 

その中で特にみてほしい筋は小胸筋です。
小胸筋は上を覆う大胸筋と分離して伸展させるのは難しいとされます。

 

 

しかし肩を挙上させる力と上肢の機能に密接な関わりがあるともされています。

そして腰にも深い関係があります。

 

 

小胸筋の起始と停止を考えると起始は烏口突起であり
肩甲骨に直接関与することが分かります。

 

 

つまりこれは肩の動きにインナーマッスルと同様に
重要な評価すべき筋といえます。

 

 

この小胸筋を調整することができれば肩と肋骨が密接に協同して動き、

吸気時の肋骨の動きさえ改善される可能性があります。

 

 

肩の痛みにはもちろん効果がある可能性が高いです。

 

是非一度、肩痛の治療の際にはインナーマッスルの他に
小胸筋の調整を加えてみてください。

 

 

そして気付いたら同じ要領でつながりの関係で腰痛にも効果があるのです。

 

 

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